この記事では、ポケカを例にしてトレーディングカードの汚れの落とし方を解説します。
トレーディングカードに傷をつけずに綺麗にしたい方は参考にしてください。
注意事項
この方法はPSA鑑定に出す際に行っている自己流の方法になります。参考情報として、実施は自己責任で行ってください。
用意すべきものは、以下の4つです。
- プレイマット
- クリーニングクロス
- 無水エタノール
- 綿棒
汚れを落とす際には、プレイマットを必ず下に敷くようにしましょう。机などに置いた場合、擦れて擦り傷などになってしまう可能性があります。
カードの汚れを落とす例を表面と裏面の2つを例に紹介します。後述しますが、無水エタノールを利用した表面の清掃には跡が残るリスクがありますので、ご注意ください。
まずは裏面の汚れ落としを紹介します。汚れを落とすのは次のカードです。一見するときれいに見えますが、じっくりと見るとモンスターボールの左端の位置に汚れが付着しています。
デザインに見えるような黒い汚れです。
光を当ててみると、汚れが付着していることがはっきりとわかります。
まず汚れを落とす方法として、第一に試すべき方法はクリーニングクロスです。スマホやタブレット用のクリーニングクロスもありますが、カメラ用のクリーニングクロスがおすすめです。
家電量販店に行けば、見つかるはずです。次のクリーニングクロスは、私が実際に利用したものです。
プレイマットの上にカードを置いて、クリーニングクロスで優しく拭いてみます。
それでも汚れが落ちない場合は、無水エタノールを試します。
無水エタノールに綿棒を入れて、綿棒に無水エタノールを浸します。ティッシュなどにつけて無水エタノールを吸い込ませ、綿棒に吸い込ませる無水エタノールの量を調整します。
最初は、ティッシュに綿棒をつけて、無水エタノールが吸い込んでもシミが広がらないくらいになればOKです。少量の無水エタノールで汚れが取れない場合、つける量を多くしていきます。
無水エタノールを染み込ませた綿棒で優しく汚れをなぞります。そしてクリーニングクロスで汚れを擦ります。
綿棒でなぞるのは、無水エタノールを汚れに染み込ませるためなので、軽くでOKです。汚れを実際に取るのは、クリーニングクロスになります。
先程の汚れはクリーニングクロスで擦っただけでは取れませんでしたが、無水エタノールを染み込ませて擦ると簡単にきれいに取れました。
もし無水エタノールを染み込ませすぎた場合は、ドライヤーで蒸発させます。基本的にインクが滲むことはありませんが、カードの変形を防ぐためです。特にカードの縁に無水エタノールが付着すると、染み込みやすいので注意してください。
次に表面の汚れ落としを紹介します。汚れを落とすのは、記事の冒頭にも掲載した次のカードです。
白い箇所に黒い点々の汚れがあることを確認できます。こういったこび付いている汚れは、クリーニングクロスで落とすことは難しいです。そのため、無水エタノールで汚れを落とします。
無水エタノールをつけた綿棒で擦ると、綺麗に汚れが落とすことができました。
ただし表面を無水エタノールで汚れを落とす際は、注意点があります。
ホロ加工がされたカードの表面に無水エタノールを付けると、次のように無水エタノールをつけた箇所が白くなってしまうことがあります。この白くなってしまう現象は、私が試した限りでは時間経過でも治ることはないようです。
もし白くなってしまった場合は、すぐにiPhoneなどのガラスフィルムに同梱されているウェットワイプで拭きます。次の画像にある1番のワイプになります。
すると、白くなっていた箇所が綺麗になります。ウェットワイプに含まれている水分はわずかのため、蒸発も早いです。水分が蒸発した後も白くなっていた箇所は綺麗なままでした。
水道水をクリーニングクロスに含ませても可能かもしれませんが、試してはいません。
表面のカードの加工によっては、ウェットワイプで拭いても元に戻らない可能性が考えられます。実施の前には、同じシリーズの傷ありカードなどで、試してみることをおすすめします。